社会的に正しい働き方 or 自分が思う良い働き方
#20 June 10, 2026
遅刻をしない。納期に遅れない。早めに返信する。報連相を徹底する。遅れる場合は事前に連絡する。
最低限これらのことが出来なければ、信用を失い社会人として失格である。社会人歴12年の中で、これまで散々教えられてきたことであり、社会的に正しいこと。
1分ぐらいは時間が過ぎても大丈夫だろうと会議室に入ったら、「もう来なくていい」と言われたことがあるし、返信が遅く取引自体が白紙になったこともある。
もっと仕事ができると思っていた。もっとちゃんとしてると思っていた。出来ないことがあると減点方式で、自分への信用や評価が下がっていく。
何度信用を失ったか分からない。自分に落ち度があるので、謝ることしかできない。
勝手に期待されては、落胆されることに引け目を感じながらも、20代の頃は期待に応えるべく、都度改善して働いてきたと思う。
一方で、果たしてこれが本当に良い社会なのか。息苦しさを感じながら無理して生きていないか。
そんな自問を繰り返しては、いや世の中が正しい、自分が弱いんだと自己完結。自分が成長しなきゃと思う気持ちの裏で、時折矛盾を感じ、当時の自分を悩ませた。
過去に同じようなことを、知人に話したことがある。
「それはちょっと考え方が甘いし、相手にされなくなると思う。その考え方で仕事してたら、将来ちょっと心配になるな」
「その意見は正しいと思うんですけど、もう少し相手のことを考えたコミュニケーションというか……」
「でも相手の気持ちを考えられる人は、遅刻しないし、レスポンスも早い。納期が過ぎることもないと思う。何かあったとしても事前連絡はするんじゃない?」
言葉にしてみると、途端に自分がすごく我儘を言っているようで、どうしようもない甘ちゃんに思えてしまう。
社会的に正しいし、自分がされても困ることが多い。だから、反論の余地はない。ただ、一度でも耳を傾けようと思ったことがあるのか。
それが100%正しいと思ってコミュニケーションを取るからこそ、心理的安全性を奪い、相手を萎縮させてしまうのでは?とも思った。
かと言って、相手に寄り添う姿勢が大事だと簡単に言うのも、嫌だった。
一緒に働く人たちが難なく出来ることが、自分には出来ず行動が遅れてしまったり、ストレスを感じてしまったりすることが多く、日々心身を擦り減らして働いてる感じがした。
それでも、自分の弱さを誰もが知るキーワードでラベル付けし、共感してもらいたいわけではなく、群れたいわけでもなかった。自覚してから考えたのは、自己開示と役割分担だった。
チームで働いていたときは、自分の性格や仕事の仕方をまとめたものを読んでもらい、出来る限りお互い働きやすい形を探した。
自分が苦手なことを任せられるメンバーに恵まれたのも良かったし、役職が上がるにつれてマネジメント業務に移っていったことも、結果的には合っていたと思う。ただ、それは会社という環境があったから成り立っていたことだった。
正しいものに適応し続けることと、自分にとって良く生きることは、必ずしも同じではない。そのふたつがきれいに重なる人もいれば、そうでない人もいる。後者の場合、独立してもやっていけるのか。そんな恐れがいつも頭の片隅にあった。
と、まとまりきらない文章をここまで書いたのは、とあるクライアントとのやりとりをきっかけに、久しぶりにメンタルを崩してしまったからだ。
一人で行っていた受託の仕事で、徐々にやりとりに違和感を感じ始め、気づけば呼吸が浅くなり、仕事に集中できなくなっていた。連日の睡眠不足や運動の習慣が乱れたことで、余計に不安定になりやすかったんだと思う。
すぐにストレスの元から離れ解決はしたが、この経験は書き残しておくべきだと思い、今もまとまらないまま書いている。
今回驚いたのは、チームや会社で働いていたときは我慢できていたことが、一人だと全く耐えられなくなっていたことだった。いや、そもそもあまり耐えようとも思わなかった。
何となくこれまで仕事をこなせていたのは、会社に勤めていた責任感からなのかもしれない。とにかく感情に蓋をしていたからだったと気づく。良いことなのか悪いことなのかは分からない。両方だと思う。
ただ、今回のことを機に、根本的に働き方を見直さなければならないと思った。正しいとされることに合わせ続けたせいで、確実にどこか擦り減っている感覚があった。
一緒に働いてる人たちが皆強い人たちなので、こういう内容を発信するのは正直あまり気が向かない。
でも今回のようなことが次いつ起こるか分からないし、もしかしたらもう起こらない可能性もある。とにかく何かの転機になりそうな出来事だったので、書き残しておく。この先どうなるかは、まだ分からない。



私のどこかに重なる部分が散りばめられた記事でした
言葉にして共有していただきありがとうございます
温かいお飲み物などでときどき休めていますように✳︎
メンタル負荷が高い日々だったようで……本当にお疲れ様です。我慢できる人が偉いという風潮もあるけれど、それは自己家畜化を進めるだけの場合も多いと思います。酸いも甘いも経験してきた大人が、それでも我慢したくない時はたぶん、我慢しなくて良い時なのかも。